長らく冷え切っていた同居中の夫との離婚を決意し、子供とともに家を出て別居し、1300万円の支払と子の養育費、大学費用の支払を条件に離婚することができた事例
・依頼者属性:60代 女性
ご相談背景
依頼者は60代、夫とは同じ屋根の下で暮らしていましたが、ほぼ口を聞くこともなく、20年以上冷え切った状態でした。それでも、生活や子供のために我慢してその状態を続けていました。子供が大学を卒業し、就職するまで本当は離婚を待つつもりだったそうですが、もうこの状態に耐えられない!と依頼に来られました。
弁護士の対応&結果
弁護士は、別居中の生活費をまず婚姻費用として確保しました。幸い、夫が大手企業に勤務しており、高収入であったので、十分な額の支払い命令が出されました。ただ、長らく夫婦関係が冷え切っていたことから、財産分与の際に、どこまで妻が協力したといえるか、また、どの時点の夫婦の資産を基準とすべきかが問題となりました。もっとも、弁護士において、妻が同居中、日常の家事をおこなっていたこと、それにより財産形成に貢献していたと言えることを主張し、原則通り、別居時点での財産について、分与を受けることができました。
また、子供の月々の生活費だけでなく、大学費用の負担も夫(父親)に求めることができました。
弁護士コメント
依頼者が自分の人生を取り戻そうと決断したことにより、離婚の話が一気に進み、良い条件で離婚が成立し、早期解決となりました。