SNS(LINE、Facebook等)と不貞(浮気・不倫)行為の証拠の有効性

今流行りのSNSとは?

9737cdfe8cf1dc75460b33ffe6664e82_t.jpeg   近年、年齢を問わず、幅広い年代の方が利用するコミュニケーションツールとして、LINEやFacebook、Twitterに代表されるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が発達しています。特に、国内でのLINEの利用者数は6000万人を超え、2人に1人はLINEを利用していると言われています。
 

SNSがきっかけで相談が増えている

気軽なコミュニケーションツールだからこそ、そこでのやり取りから、重大な秘密が明らかになるということもあります。最近では、夫や妻のスマートフォンをチェックしたら、SNSの履歴から不貞(浮気・不倫)行為が疑われるやり取りを発見した、という相談を受ける機会が増えてきました。

SNSは浮気の証拠になる?

LINE等に代表されるSNS上のやり取りが、不貞の証拠となりえるのか、ですが、明らかに肉体関係があったと推察されるやり取りであれば、重要な証拠となることがあります。

とはいえ、たとえ夫婦間の関係であっても、個人のプライバシーは守られますので、LINEを覗き見るアプリを利用するなど、違法な手段で証拠を入手した場合、裁判において採用されない可能性もあります。

他方で、スマートフォンの画面に疑わしいメッセージが表示されており、つい続きを見てしまった、という場合は、裁判所も証拠として能力を否定することなく、有力な証拠となる場合があります。

入手元の確認

弁護士に、証拠をどのように入手すべきか、入手した証拠が裁判で有用かどうか、確認することをおすすめいたします。

SNS上でやりとりだけでは、不貞の証拠としては不十分な可能性もあります。しかし、それらを交渉材料として、相手方と話し合いを持つことで、相手が不貞行為を認め、真実がある程度明らかになることもよくあります。

相手が不貞、浮気を認めたら

相手方が不貞行為を認める場合には、相手に不貞を自認する一筆を書いてもらうなど、証拠として残しておきましょう。また、その際には、可能であれば、不貞相手の名前や住所、不倫していた期間などを確認し、記録に残しておくと、不貞相手に対し損害賠償請求をすることができます。
 

浮気かも?と思ったら

まずは、相手方の不貞が疑われる時点で、専門家にご相談をされ、その後の対応について検討されることをおすすめいたします。